これも前回探索に失敗したものの一つです。新しい道路沿いに置かれている
ものと早とちりしていました。田起こしをするのか,トラクターで刈り終わ
った水田に出かけようとするお兄さんに聞いてみました。分からないときに
は地元の人に聞く…探索の鉄則の一つです。「この道を入っていくと川の手
前に置いてある」とのこと,ありがたいアドバイスです。

曲がりくねった細い道を行くと,ありました。確かに小川の畔に置かれてい
ます。撮影中も水の音が絶え間なく聞こえました。それにしても道祖神と言
えば,昔は村の入り口(出口)に置かれたものでした。これは村の真ん中に
置いてあります。やはり新しい道路沿いでは盗難に遭う可能性が高い?ので,
分からない所に置かれたのかも知れません。

子どもの神様も好きですが,こういった田舎者丸出しの両神も好きです。高
い代金を石工に支払って部落の神様を彫ってもらう訳です。親しみとなるに
は,やはり「ひょっとしたらモデルは俺(私)じゃない」と思わせるのもい
いですよね。珍しく浮き彫りの破風の下に”道祖神”と刻まれています。さ
らに菊花文(子孫繁栄)まで豪華に彫られています。そして両神の装束とお
顔のアンバランスがとっても素敵だと思いました。

大町・常磐中上手<https://www.mapion.co.jp/m2/36.4967690081085,137.82925842273903,16>

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