これは随分前に来たときに探せなくって悔しい思いをしたものです。いわ
ゆるリベンジ(最近使わなくなったなあ)ものの一つです。悔しい思いを
すると人間は一段と成長する?ものです。

私,これまでもいくつもの双体道祖神の中でも推薦仏を記してきました。
これは記念碑的価値と言うよりも,単なる私の好みです。やはり彫りの良
い(特にお顔,さらに言うならば目でしょうか)ものには好きなものが多
いです。

さてこれはどうでしょう。両神,田舎者丸出しのお顔であって,お世辞に
も整ったものとは言えません。それに対して被り物・衣装に至っては,生
涯に一度も着たこと被ったことのないものですよね。まあ田舎のおじいち
ゃんとおばあちゃんの記念写真とでもとらえた方がいいのかもしれません。
それでは一体どこに惹かれるのか,それは表情です。両神とも同じような
お顔の作り(石工の腕が…)ですが,長年仲良く連れ添ってきたお二人の
ように見えます。誰とは申しませんが,知り合いにはこのようなご夫婦が
おられます。奥様のお顔を見ると元気が出るそうです。些細なことでケン
カしても,よく考えれば奥様の手の平の上で遊ばれています。年上女房の
強かさかなあ。

富士見・米野<https://www.mapion.co.jp/m2/36.46287903708517,139.05974326582188,17>

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