深山(みやま),何という素晴らしい読みをするのでしょう。なだらか
な凹凸の道をひたすら走り,まだ見ぬ石仏を探しに行きました。これは
群馬県の双体道祖神を紹介している本には,ほとんどが掲載しています。
が,私には期待外れのものでした。

理由は簡単,破損状態にあることと(少なくとも私には美的感覚が…)
彩色,そして傾いた置き方にあります。まあこれもとり方次第だと思い
ます。古くからの言い伝えに従えば,このような彩色も仕方がないかも
しれません。ただ名高い理由も分かります。男神の持つ宝珠,そして女
神の合掌,並立となると,200年以上前に作られたものと想像します。
この赤城地区を始め近隣の地区には,このような形態のものが他にない
と思います。そして作られた当時そして現在も行き止まりの地区です。
そんな地区にポツンと特異なものが存在する。そこに価値があるのだと思います。

赤城・深山<https://www.mapion.co.jp/m2/36.55975621529497,139.08556220979565,15>

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