群馬県の双体道祖神の本を見ると必ずと言っていいほど紹介されている
ものです。その影響をモロに受け,私も是非撮影したいと思っていたも
のの一つです。結論を先に言うと,それ程でもありません。「珍しい」,
その一言です。

まずは場所が分からず苦労しました。当初教えられていた場所を勘違い
していて,随分手前の場所を歩き回りました。今一度タブレットで確認,
「ひょっとしたらもっと上の方かも知れない」…何せ資料が曖昧ですか
ら…どんどん登っていくと,次第に道幅が狭くなってきました。数軒の
部落を通り過ぎ,部落の端までやってきたら,ありました。よかった!

まずもって何が珍しいかと言えば,太い縄でお互いを結んでいるという
点です。女神は怒っている?男神は右手を女神に回し,肩に手が乗って
います。普通ならば女神の左手は男神の肩にいっています。が,これは
太い縄を持っています。欠けていて分かりませんが,女神のもう一方の
手は,男神のおかしな行動に対する防御のように見えてしまいます。ま
るで一つ前のNo.760の続編のように思えてきました。「まあ困った男と
一緒になったものだ」とつぶやいていることでしょう。何?どのご夫婦?
それはご想像にお任せ致します。

黒保根・宿廻<https://www.mapion.co.jp/m2/36.49437127427307,139.25685880629888,16>

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