下仁田町西野牧中野,麓の町から狭い旧道を駆け上っていくしかありません。
不安になり,麓の人に聞くと「正しい」と言います。対向車があったら?と
っても不安になります。電話のアンテナの本数が…。ここでもdocomoの威力
は凄いです。他の2社ならば,こんなところにアンテナ設置の投資はしない
でしょうね。先程の麓の人は,「ちょっとこっちへ」「ほれ,あの山のちょ
っと下に1本の木が見えるだろう」「お宅の行きたい中野部落はあそこだ」
と。約4kmの道のり,途中人家なし,枝道はいくつもあるそうです。が,ひ
たすら真っ直ぐ走るのだそうです。

おおよその距離を測りながら,やっと人家が見えてきました。部落の入り口
にはなし!こうなれば一番奥にあるかな?しかし,猫は見たが人は見ない。
一番奥の(一番高い所)家から,テレビの音が聞こえました。恐る恐るここ
が中野の部落であることを確認,ホッとしました。そして道祖神の場所をお
聞きすると,もう少し登った所にあるとのことでした。

残念なことに見事にひびが入っています。珍しく両神は雲に乗っておられま
す。男神のお顔の彫りがいいですね。しっかりと残っています。顔や衣の彫
りも素晴らしいの一言です。手を出して静かに合掌。対する女神,今回見た
中では,最も被り物が綺麗に残っています。なかなかおしゃれなものですね。
お顔は,少々摩耗していますが,奥深しく衣の中で合掌されています。これ
でひび割れをしていなかったら…。こんなに荘重な雰囲気をもった作りなの
に,雲の下には…。

最後に冷や汗を,こんな急な坂・狭い道,どうやってUターンすべきか。何
度も何度も切り返し脱出しました。下を見れば…。

下仁田町西野牧中野
<https://www.mapion.co.jp/m2/36.276783810670906,138.69220016456228,15/layer=mapDeka>

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