事前調べをしている時,安中市で最も撮影したい道祖神の一つです。
おおよその場所は分かっていますが,古い部落です。道は狭く曲が
りくねっていました。当然狭い道を独占して駐車するしか方法はあ
りません。

No.751と同じ石工の作と見ましたが,皆さんはどう思われるのでし
ょう。誰にも聞かず,勘を頼りに迷わず吸い込まれるようにたどり
着きました。こういったこともたまにはあります。車から降りて観
察をしていると,農作業の帰り道のおばあちゃんに出会いました。
部落のものであるにも関わらず,おばあちゃんは道祖神のことに関
して関心がないようです。

面白いと思いません?右側の男神,左手に扇を持っています。それ
もしっかりと広げて持っています。対して左側の女神が問題です。
頭を下げ,なにか躊躇しているような仕草に見えてきます。それと
も男神についていくのをためらっているのでしょうか?この石工の
非凡な点は,男神は正面から女神は横からの姿を彫っています。な
おかつ二人には,動的なものを感じます。先の(No.751)よりも格段
に技が優れているように見えます。

安中市下増田国衙
<https://www.mapion.co.jp/m2/36.32131903621192,138.81635425542635,18/layer=mapDeka>

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