私の独断と偏見で掲載する道祖神を選んでいますが,一つの傾向と
して子どもの道祖神が好きなことがあります。この倉渕町で言うな
らば,No.109水沼の道祖神があります。今回も懲りずに撮影(三回
目)をしに行ったくらいです。純粋無垢な姿とでも言いましょうか,
石工も妙な細工をせず,しっかりと彫っているように見えてきます。

さてこの道祖神ですが,お互いに肩を抱き合い,前で手を握り合っ
ている典型的なパターンです。レンズを通して最初に感じたのは,
やはり目です。男神は,少々跳ね上がり気味の目です。男らしさを
訴えたかったのでしょうか。それに対して女神は,微笑みの表情で
す。嬉しさが目の彫りで表現されています。お互いの絆の強さを手
の大きさにも現しています。かなりデフォルメされた手ですが,そ
れだけしっかりと結び付いているものと,好感がもてます。

高崎市倉渕町三の倉中石津<https://www.mapion.co.jp/m2/36.444321052792205,138.77488730406193,17>

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