結果論ですが,自分が撮りたい道祖神に巡り会えると嬉しいものです。資
料通りの場所にある・地元の人の協力を得て場所が分かる・おおよその場
所しか分からず勘に頼るなど,いろいろな探索方法があります。”石仏探
訪”の地図を見ていただくとお分かりになりますが,これまで数多くの道
祖神を撮影してきました。撮りこぼしもたくさんあります。

さてこれですが,狭い旧道を入っていってもありません。地元の人もいま
せん。迷惑駐車を覚悟の上で車から降りました。坂を登っていくとお墓が
あり,一応チェックしました。ありません。ふとお墓の反対側に杉林に入
っていく細い道がありました。「また撮りこぼしか」と思いながらも,勘
が頼りです。ふと斜面を見ると祠が見えました。杉林の中に,しかも日が
当たらない場所です。斜面を登っていくと…。勘が当たりました。もうそ
れだけで嬉しいものです。さらに置かれてある道祖神は,なかなかのもの
です。作成年・幣・幡・長剣と添え物もしっかりと彫られています。若い
お二人,袖の中で手を握り合っているのでしょう。控えめなところがいい
ですね。

高崎市倉渕町桑本<https://www.mapion.co.jp/m2/36.448921050775375,138.76492021536396,16>

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