群馬県の双体道祖神を発表した書籍は,何冊もあります。そこの中で必ず登
場するのが,ここ(王城神社)の双体道祖神です。一番右端のものを除くと,
1700年代前半のものばかりです。因みに一番古いものは,左端のもので
1706年です。

一番古いものから,性のおおらかさとでも言いましょうか,両神の手の位置
を見ると,思わず笑えてきます。男神だけのものは,他にも多数あります。
が,両神ともにとなると,恐らくこれだけでしょう。その横の僧形のものと
比べると,いかにも俗っぽいものです。一番大きなものは,二番目に古いも
のです。右端のものと比べると面白いです。こちらは女神は酒器を持ち,男
神は杯の代わりに笏を持っています。右端は破風が崩れているのは残念です
が,合掌・笏と言った厳粛な雰囲気を持っています。それぞれの双体道祖神
の特徴を見比べるのも一興です。ここのアップは,姉妹編石仏の世界でご覧
ください。

<長野原町・王城神社:https://www.mapion.co.jp/m2/36.54419092271364,138.67142913795388,17>

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