中之条町は,渋川市に隣接しています。恐らくその影響で都市化が進み,新
興住宅地が増えてきています。その為に新しい道路ができたり,道路の拡張
工事が進んでいます。その為に道ばたに置かれた道祖神をどうするのか,恐
らく部落で話し合われたと思います。「神様ならば,神社が一番適当ではな
いか」と,もう本来の意味がなくなってきている現代です。伊勢宮門前に並
べられたこれらの道祖神,そうした経緯があったものと思われます。

あちこちから集められただけに,この三体面白いですね。まあ右側の僧形の
ものが一番古く,厳粛さを感じます。この石工,どこかで見ました,分かり
ますか。No.716です。破風は崩れ去っていますが,中央のものは面白いです。
おさつと扇,この付近では見たことのない持ち物です。また台座部分,何か
雲のようにも見えてきます。左側のものは,江戸期後半のもので,一般的な
持ち物が彫られています。

<中之条・伊勢宮:https://www.mapion.co.jp/m2/36.59108413774242,138.8568556115456,17>

拡大画像