1765年作。子持神社本殿右奥に置かれています。

これまで随分たくさんの双体道祖神を見てきましたが,これ程保存状態が
いいのは珍しいです。子持神社,人里から遠く離れ,杉林に覆われた所に
あります。本殿の作りも立派すぎて,大変に驚きました。それだけ数多く
の氏子をもっている(支持されている)からでしょう。立派な農免道路脇
の大きな赤い鳥居からして,ただの神社ではないことが分かりました。

鳥居を通り抜けて正面に看板が…。落石による通行止め!向こうから青年
が犬の散歩の途中,彼に神社まで行けるかどうか聞きました。「行けます。
ただ路面が悪いのでお気を付けてください。」だって。日本の教育の力を
見た?両親のしつけを見た?驚きました。

50段程の石段をゆっくりと登り,まずは2礼2拍手1礼です。いつもお願
いすることは決まっていますが,公表はいたしません。さてこの双体道祖
神,見てびっくり,ファインダーをのぞきながら詳細を見ました。美しい!
素晴らしい!完璧な作!

さすが立派な社殿の横に置くのにふさわしいものです。「世の中に完璧は
ない」と言う人がいますが,私は完璧だと思います。例え,男神のかぶり
物の一部が…,そうであっても。これだけ完璧に彫ることが,人間にでき
るんだ。あのミケランジェロに匹敵する石工が,日本にいた!お互いに手
を携え,正面をしっかりと見据えたお姿,もう一度書きます。美しい!

<子持・子持神社:https://www.mapion.co.jp/m2/36.56168657568629,139.00954840632411,17>

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