先月に引き続き,また上州詣です。

いきなりで恐縮ですが,まずは高山村を代表する(?)双体道祖神の登場です。
まあ何とも艶やかなものです。1852年作と言いますから,約160年間の長い年
月が経っています。

両神ともにやや左に傾いているのは,男神の左手(残念ながら欠けていますが)
に原因があるのか,あるいは男神が熱心に口説いているのか,それは定かでは
ありません。それにしても女神の衣の線の美しいこと。恐らく石工渾身の作で
はないでしょうか。高山村に同じ石工の作が見当たらない(見付けられなかっ
た)のも不思議です。これだけの表現力を彫れる石工ならば,引き手数多と思
います。これは蛇足ですが,女神が思いっきり男神の足を踏んでいるのが面白
いです。沼田市には,この逆はありますが…。江戸時代から,やはり女性は強
かった?

<高山村・清水谷:https://www.mapion.co.jp/m2/36.630544730386575,138.95984170886712,17>

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