下古語父:諏訪神社,タブレット故障により探索に苦労しました。幸いな
ことに雨は小降りになってきました。

鳥居をくぐった左手には,庚申に関わる石仏がずらりと並んでいるのは,
壮観そのものです。その中に2体並んで道祖神が置かれていました。どち
らも素晴らしい作ですが,珍しいものを代表します。何が珍しいかと言え
ば,破風の代わりに”月”が彫られています。三日月なのは,残った部分
を太陽ととらえたのでしょうか。いずれにしても沼田地方では,他に類を
見ないものです。

恐らく左側が男神でしょう。理由は,ズボンのような丈の短いものを履い
ておられるから。また表情も上州の男神は無表情?からも言えると思いま
す。どこかにも書きましたが。女神の手を下から優しく支える…表情とは
裏腹に優しさが出ています。足をきちんと揃えていない彫り方も珍しいと
思います。また,女神は上州の女,伏し目がちで控え目なものです。「上
州名物,空っ風にかかあ天下」と申しますが,どうも道祖神には当てはま
らないような気がします。

<沼田市白沢町下古語父:https://www.mapion.co.jp/m2/36.679966833328606,139.11391584128813,18>

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