今回の石仏探訪の最後を飾るものです。これも下調べをしてきましたが,見付けるの
に少し苦労しました。お墓の一角に移されていました。

これも変わった双体道祖神です。まずは破風にある菊の紋章,何とも恐れ多いものを
彫ったものでしょう。神様もまるで農民達の”飲めや歌えや”のものです。辛い農作
業,そして厳しい税の取り立て,日頃の鬱憤をここで爆発?女神も足下がおぼつきま
せん。まして女神から気前よく注がれるお酒に男神は大喜び,本当に愉快なものを彫
ったものです。

膝を折った女神の肢体,足の開き具合もきちんとしています。それと較べると男神の
動きは,若干少ないようです。両神の一瞬をとらえた石工の観察眼に拍手でしょう。

帰り支度を整え,再び6時間弱のドライブです。二日間の助手のサポートには,感謝
しております。さぞかし疲れたことと思います。またこう言った機会があったら石仏
探訪も楽しいものがあると思います。次回は,沼田・川場・片品です。2泊3日でな
いと回れません。

<月夜野 玉泉寺参道入口 http://www.mapion.co.jp/m2/36.690170928303274,139.00050399752717,16>

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