一日目も終わりが近付きました。温泉のことが何度も脳裏を横切り始めました。
この双体道祖神も下調べの段階から撮りたいものの一つでした。かなり当てず
っぽうの探索でしたが,迷わずポイントへ到着です。

新治町に残っている双体道祖神はいくつもありますが,間違いなくナンバーワ
ンでしょう。先のNo.675と同じ石工かも知れません。お二人の持ち物は全く同
じです。雪国の双体道祖神は,概して彫りが深いです。石の割れを防ぐために
そうしているのでしょうか?

まず上から,破風の立派な彫り,これだけでもこの石工の高度な技術と感性が
分かります。持ち物は同じでも彫りは格段に丁寧です。男神の正面を鋭く見つ
める目,怖さよりも厳しさを感じます。それと対照的な女神,僅かに唇が開き,
微笑みを感じさせてくれます。そして眉の緩やかな曲線,とても石に彫ったも
のとは思えない彫りです。素晴らしい。私ならば新治町の文化財に指定してい
ますね。

<新治町 新巻 http://www.mapion.co.jp/m2/36.698550007280545,138.92701147052935,16>

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