時々こういった童形を見るとホッとします。これ可愛いでしょ?とっても可愛い
でしょ?

この双体道祖神も古くから知られており,その道の書籍には必ず載っているもの
です。が,石仏の周りを見てみると…。また,これも自動車の往来が激しい道端
に置かれています。お気の毒です。現代のひ弱な子どもならば,喘息になってい
るかも知れません。

変わった破風です。初めて見ました。カールしたお髭のようです。何となく雰囲
気が温かいのもそのせいかもしれません。ここでは石工は力を抜き,多少の遊び
心を加えながら彫ったのではないでしょうか?

藤原地区にある他の双体道祖神もそうですが,内側の手の動きには考えさせられ
るものがあります。押さえているのか,導いているのか,どちらにも解釈できる
ような気がします。もう一つ,袖口の形です。何か意図して強調しているように
見えるのは,私の考えすぎでしょうか?

もう一つ,今まで藤原地区で見てきたものと違うところ,目が若干つり上がって
います。それにより(却って)明るい表情に見えます。いずれにせよ素晴らしい
です。

<水上町栗沢 http://www.mapion.co.jp/m2/36.80817659587253,139.01301382037093,17>

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