久し振りの上州の石仏探訪,事前準備をしっかりとしてきた積もりですが,
時々ボロができることも…。
この双体道祖神は,是非見てみたかった撮りたかったものの一つです。ご
覧のようにフェンスで囲まれていますが,やはり同好の人の仕業でしょう
か,撮影しやすい場所に…。私もそれにあやかって撮影です。石仏撮影は,
被写体としても面白いです。光があれば,当然影ができます。曇っておれ
ば,平面的になります。また,雨が降れば,石が濡れて何とも言われぬ表
情になります。これは,人工的に日影を作っての撮影です。

上州には,いろいろと変わった双体道祖神があります。古いものは,僧形・
立像・合掌を特徴としています。歴史が浅くなってくると,次第に俗っぽ
い特徴をもったものが現れてきます。これもその一つではないでしょうか?
女神が男神の足を踏みつける,何とも”上州はかかあ天下”を石仏にまで
やられました。さらに何やら男神に迫っているかのように,身体全体が大
きな曲線をしています。それは女神の身に付ける衣装にも美しく表現され
ています。お顔の彫りといい,水上町文化財に値するものと言えると思い
ます。

<水上町一畝田 http://www.mapion.co.jp/m2/36.83810688725755,139.05453441591567,16 >

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