この双体道祖神の目は,仏像の目です。たいした目をもっていませんが,最初見
た印象が,これでした。一筋の彫りに石工のもっている全てのものをこの目に注
ぎ込んでいると思います。邪念が働くようでは,このような素直な線は彫れない
と思います。

この石工の力量は,例えば被り物の柔らかな曲線(曲面)にも,男女の襟元の微
妙な違いなどにも現れていると思います。こうした石仏を前にすると,思わず合
掌したくなるのは,私だけでしょうか?

新しい道路・大型電気店が近くにある賑やかな場所ですが,この石仏のもつ”静
謐感”は,負けてはいません。ここだけが異次元の世界のようです。

高崎・菅谷<http://www.mapion.co.jp/m2/36.379819028372204,139.01093779059371,17>

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