これは,困りました。押切の部落は,とっても道が狭く曲がりくねっています。
荒川沿いの古い歴史をもつ部落だと思います。周りの環境は大きく変わってき
ましたが,この部落の中は…。八幡神社にあると思ったが,ありません。仕方
なくおばあちゃんを見付け,お聞きしました。おばあちゃんの指示は的確,す
ぐに分かりました。感謝。

ここも立派な祠に入れられ,横には,案内掲示板も設置されていました。この
様子を見ただけでも,今でも信仰対象として部落の人達の心の中にあり,この
双体道祖神は部落の人達の誇りなんでしょう。

前の2対とは,大きな違いがあります。これは石工の特徴の一つだと思います
が,目の彫り方です。眉も目も(どちらかと言えば)吊り上がっています。恐
らく砂岩だと思いますが,柔らかいだけに風化が心配です。それでもこれだけ
見事に残っているということは,部落の人達の温かい心があったからでしょう。
もう一つこの像の特徴ですが,女神がやや前に彫ってあり,男神が後ろから女
神の肩を抱いていることでしょう。私の記憶には,このような微妙な彫り方を
した双体道祖神はありません。

熊谷市:押切<http://www.mapion.co.jp/m2/36.13419216820252,139.32567356077538,17>

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