開館と同時に入場,これは例年と同じ。今年で43回目の正倉院展入場です。その後,
東大寺大仏殿周辺から春日野原始林へと散策をしました。

お目当ては,これです。”仏頭石”と呼ばれているものです。春日野原始林の中の
小道を登っていくと,途中左手の崖の中頃にありました。これは以前から気になっ
ていた石造物です。我が国では,他に例がないものです。それにどうしてこの場所
に置かれているのかも,また不思議なものです。


高さ107cm。六角形の頂部に如来の仏頭が丸彫りしてあります。その下六角形の六
面に六観音(十一面・准胝観音・如意輪・聖・千手・馬頭)を彫り蓮華座の下に狛
犬を相対して彫ってあるそうです。永正17年(1520)大僧都覚遍木食のために円玄
(仁)が発願造立したという銘があるそうですが、私はどこに書かれているのか分
かりませんでした。

ディジタルカメラは,暗い所でも結構明るく撮ることができます。実際は,原始林
に上を覆われ,暗いものでした。三脚を担いでいって大正解です。優しいお顔です。
ぐるりと1周すると,成る程六面に異なった観音様が彫ってあります。

ここには写っていませんが,左側には”不動明王”の線彫りのものが横たわってい
ました。
奈良:春日野<http://www.mapion.co.jp/m/34.68124889847759_135.85335844296614_9/>

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