写真集に「富士と双体道祖神」があります。これを見ると,情景写真も
撮りたくなります。が,富士宮市も都市化の波の飲み込まれ,あれ程豊
かだった自然も少なくなりました。また,道路整備も進み,路傍に置か
れた道祖神も邪魔な存在となってきました。仕方なく石造物は一箇所に
集められ,無味乾燥な場所に置かれるものも少なくありません。

この道祖神も例外ではなく,本来ならば富士の見えるはずだったのです
が…。これ明治の作だそうです。衣の線がとっても強調され,この道祖
神を見る者はこの点に注目すると思います。一見”一身双頭”のように
見えるから面白いです。苔に隠され(これだけでも不遇な過去をもつこ
とが分かります。),細かな表情は分かりません。

<富士宮・杉田:http://www.mapion.co.jp/m/35.21522327339477_138.6641004671165_8/>

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