No.60の再掲です。前回冬の晴天で陰影がうまく表現できませんでした。
そして拡大画像(いずれも再掲)では,(恐らく)同じ石工のものを並
べてみました。

前回も書きましたが,この道祖神,どうしてこう表現するのか理解しが
たいものです。とにかく他に似たものがない,異質な道祖神です。双体
道祖神には違いないけど,何か異なった世界の表現のようにも見えてき
ます。後ろから二人を包み込むように伸びている両手,そこには縄?の
ようなものでお二人を縛る(包み込む)ような仕草にも見ます。また見
方によっては,一身双体のようにも…。

2枚目も同様に後ろから両手が伸びてきているように見ます。お互いに
相手の下部に手が伸びている所,足が見える所の違い?

3枚目,一面苔に覆われ,細かな表情をうかがい知ることは難しいです。
が,被り物から想像するに左が男神か?そうなると手に持つのは杯(土
器)?当然右の女神は酒器を持っているはず,どこにあるかと?足下?

これだけ不可解な石仏を彫る石工,他に例を見ない石仏を彫る石工,気
難しい常人には知解しがたい考えをもっていた人ではなかったのだろう
か?石を見て閃いたものをそのまま表現したかったのではないだろうか?
石工から石仏を受け取った村人達は,さぞかし面食らったのではないだ
ろうか?

<富士宮・精進川:http://www.mapion.co.jp/m/35.274157950138836_138.5709625557487_8/>
<富士宮・上半野:http://www.mapion.co.jp/m/35.30589337274194_138.57606955096904_8/>
<富士宮・精進川:http://www.mapion.co.jp/m/35.2772298591177_138.5738340824007_8/>

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