助手の美術作品を見る目は,確かなものがあります。二日目は,助手に
敬意を表して”足立美術館”を訪問です。富士山の世界遺産を記念し,
足立美術館がもつ20数点の”横山大観の富士”が目当てです。海外では,
隣国の人達のマナーの悪さを経験してきました。が,国内でも…。美術
作品の評・感想を小声で話すのは,まあ許せる範囲です。が,声高々に
笑い声・世間話ともなれば,これはマナーが悪い。入場料を払っていて
も,パブリックな場所です。人様に迷惑となるような行為は厳禁だと思
います。

その後,昼食(回転寿司)をとり,帰路につきました。ICに行くまでの
間のサエノカミを撮りながら。清山(清原)をナヴィゲーションは示し
てくれますが,道がない!現地で行く道を探すしか方法はありません。
間違え,戻り,やっとたどり着きました。が,人の姿を見ることはでき
ません。こうなると在宅しそうなお宅へ飛び込みです。玄関を開けたら,
(懐かしい)富山の薬売りの商売の真っ最中でした。それでもおじいさ
ん,サエノカミの場所を教えてくれました。随分見当外れの場所のよう
です。教えられた墓地を曲がり,一本道を…。何もありません。ゆっく
り車を走らせながら手分けして探します。諦めました。そうしたら助手
は,諦めません。「後悔するよ」の言葉に,遠くに見える明るい場所ま
で行こうとした矢先…。ありました!嬉しい!またしても助手のおかげ
です。感謝!

車から降りて,サエノカミを見てびっくり!伯耆国で見たどのサエノカ
ミよりも素晴らしい!例外的に二つ載せました。と言うか,二枚目は前
後して置いてあるので,これ以上は近付けませんでした。

上ですが,男神は槍を持ち、女神は幣を担いでいます。幣の白い紙が大
きく垂れ下がっています。両神ともに線がとっても美しい。男神の髪は,
細い線で表現し,女神はボリュームを出すためにアウトラインだけに留
めてあります。

下ですが,上よりももっと古い(1841年)のもので,摩耗が始まっていま
す。見事な社殿・左右に美しく開く3枚の幕,線彫りではなく浮き彫り
でしょうか,両神を簡潔に彫ってあります。男神は杖を持ち,女神は宝
珠を持っておられます。

小さな部落ですが,村人の願いを込めたサエノカミです。恐らく部落の
人達以外は,誰も知らないサエノカミでは?それだけに感動ものでした。
これでお終いと言ったら,「さっき行った所にもあるよ」と。帰路を急
ぐ気持ちがありましたが,ここは素直に…。

<岸本町・清山:http://www.mapion.co.jp/m/35.370755148143296_133.43442018997_8/>

拡大画像