道祖神については,諸説入り乱れています。が,”五穀豊穣””子孫
繁栄”は,共通するものと思っています。これは,東西にいくら離れ
ていても言えることです。

その一つ,”子孫繁栄”となれば,若い二人が結ばれなくてはなりま
せん。このサエノカミは,羽田井の部落外れにあるものです。と言う
と,さも自分で発見したように聞こえますが,違います。草刈りに行
こうと言うお父さんにサエノカミの場所をお聞きしました。話の途中
で,「どこから来たの?」「○○県」,これでお父さんビックリ,軽
トラックをフォロミーカーに付いていきました。これも峠坂途中の茂
みの中にありました。お父さんのアドバイスと親切心がなければ,見
付けることはできません。ありがとうございました。

お父さん,先に登って行き,草を取り,説明を始められました。部落
の若者の結婚を祝し,飾り物を若者が作り,ここまで持ってきて飾る
習わしが残っているそうです。素晴らしい!お父さんのお話を聞いて
いると,素晴らしい風習が残っている部落だと言うことが分かりまし
た。

サエノカミですが,男神は槍,女神は扇ではなく宝珠を持っています。
彫りそのものは,それ程凝ったものではありません。むしろ線彫りも
大雑把なものです。お互いに内側を向き合い,目線も合っていません。
その目自体も簡単な彫りです。

<中山町・羽田井:http://www.mapion.co.jp/m/35.47945611905016_133.60125787689148_8/>

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