この前に北御崎の部落に寄りましたが,その社殿の立派なこと!ビッ
クリしました。その後,田圃の中の狭い道を勘を頼りに西へ!西へ!
下甲の部落です。結構大きいのですが,ここも稲荷社と分かっていま
すから,適当に部落に突入,すぐに見付けました。

どこのサエノカミもそうですが,石には立派な注連縄が巻いてありま
す。これを取り外し,撮影後締め直すのが助手の役目です。結構よく
働くので褒めようと思いましたが,止めました。何故って?そうつけ
上がるからね。

横道に逸れました,まず大きな石が傘のように載っています。それも
中途半端なものではありません,大人数人で持ち上げられる?位の大
きさではないですか。そしてこれも伯耆国にたまに見られるものです
が,藁で作った馬の飾り物,作り方の伝授があるからこそ,これほど
立派な馬となるのでしょう。

肝心のサエノカミですが,まず周りの彫りがお洒落ですね。こう言っ
た遊び心もいいですね。そして男神は,槍・笏を持っておられます。
女神は、定番の扇です。槍の彫りが良いですね。そしてこのサエノカ
ミの特徴は,線が太くそして柔らかいことです。カチッとした彫りと
言うより,ソフトフォーカス気味の彫りです。正面を向いていかにも
生真面目そうな男神,ちょっと内側に首を傾けた女神,石工のセンス
の良さが現れていると思います。

<中山町・下甲:http://www.mapion.co.jp/m/35.524032697061685_133.58736496181257_8/>

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