今にも雨が降りそうなお天気です。しかし,晴れ○の助手が同行です。
傘は要りません。

赤崎町を南から北に向かって進んでいます。金屋の部落に入りました。
旧道伝いにサエノカミが置いてあると思いました。が?通りがかったお
ばあちゃんにお尋ねしました。予想はあっけなく外れました。それにし
てもこのおばあちゃん,しっかりとしておられました。道順の示し方も
無駄がなく,サエノカミの位置まで親切に教えてくださいました。訛り
も少なく,聴きやすいことも嬉しかった。

部落を外れ,河岸段丘を乗り越えようとする道,そう村の出入り口の一
つにサエノカミはありました。前日の雨で石は濡れています。この方が、
石の情感が漂っています。

例の如く鼻の長い男神,そして例の如く榊の枝を担いでおられます。口
を真一文字に閉じ,目も鋭いです。ちょっと怖いですね。女神はと言え
ば,対照的に満面の笑顔,目の線の彫り方がとっても素晴らしい。この
石工,固い石をまるで粘土のような柔らかいもののように扱える技をも
っています。それは衣の線の曲線の美しさによく表れています。線彫り
もありますが,若干浮き出た彫り方にも、並々ならぬ力量を感じました。

そして注目は,祠の横柱に彫られている”太陽”と”月”です。伯耆国
では,余り例がないと思います。(最も苔に覆われて判読ができないだ
けかもしれませんが)実にきちんと彫られています。

<赤崎町・金屋:http://www.mapion.co.jp/m/35.469230373150474_133.6367795113649_8/>

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