佐久市から南へ下がってきました。いくつも見てきましたが,摩耗が
進んだものが多かったのが残念です。一番いいものは,きちんと彫り
が残っていて制作年代が分かるものです。

この石仏,現在の道路端にはありません。公園の草刈りをしていたお
じいちゃんに教えていただきました。作業を止めて,「カメラを持っ
てついてきなさい」と案内を買って出てくださいました。どこにでも
ある狭い道を部落から離れていくと…。おじいちゃん曰く,「昔はこ
の道が街道であって,ここが村の出入り口じゃった」と。そう言われ
れば,ここに置いてあることも理解できました。

この石仏も男神の手の動きが気になりますが,どうやら村人の普段着
をモデルにしているとあって,素朴なものです。寛政7年(1795年)
制作とおじいちゃんに伝えたら,びっくりしていました。丸顔なお二
人,お似合いですね。

<佐久町下海瀬:http://www.mapion.co.jp/m/36.14099494265089_138.48248962257952_8/>

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