この日は,探索できなかったものはほとんどなく(珍しい!),そ
れに第6感が冴えていて,凄いペースで撮影が終わっていきました。
お昼に食べた”新蕎麦効果”が出てきたのでしょうか?撮影旅行で
は,コンビニ弁当が最高の贅沢なのに,美味しい温かい食事にあり
つくことができました。ついでに格安の二種類のリンゴまで買って
しまいました。財布のひもを締めねば…。

武石村も現在は上田市に編入されてしまいました。それでもそこに
住む人達の素朴な気持ちには,変化はありません。上から順次下っ
てきました。狭い旧道に入りました。ちょうどおじいちゃんに出会
いました。「この部落の道祖神は,どこにありますか?」とお聞き
すると,大きなはっきりと声で「あそこの木の下にある!」と胸を
張っておられました。おじいちゃんを含め,この部落のご自慢の石
仏なんでしょうね。

ここにも素晴らしい,本当に素晴らしものが二体ありました。二体
ともに最高水準の極上のものです。撮影する前にじっくりと観察し
ました。決め手は,やはり”目”ですね。石工の心がここに凝縮さ
れていると思います。男神はまっすぐ前を,女神は心持ち目を外に
逸らしています。酒飲みの男神のことを心配しているような優しい
まなざしです。震えつきたくなるほど素晴らしい”目“”目“”目”

この石仏,安永9年(1780年)の作,230年以上も村人を見守ってき
た石仏。大切にされてきたに違いありません。保存状態が,そのこ
とを物語っています。

<武石村上小寺尾:http://www.mapion.co.jp/m/36.27318669457884_138.19127144243714_8/>

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