栄村・野沢温泉村を終わり,(北から順に)下ってきました。
この飯山市には,双体道祖神は,1体しかありません。が,それは
何とも素晴らしいもので,彫り・保存状態のいいことに驚きました。

ご覧のように要所要所には,朱の彩色があり,今でも信仰の対象にな
っていることが分かります。延享3年(1746年)の彫りがあります。
これは(長野県の中でも)相当古いもので,改めて保存の良いことに
感心をいたしました。
男神は勺(持ち方が気になりますが)を,女神は扇を持つという身分
ある人達の様相です。特に男神のお顔の表情は,温和でわずかに微笑
みすら見て取ることができます。彩色もくどくはなく,要所要所をし
めたものです。
こういった素晴らしい道祖神を見ると,そしてはるばるこの道祖神の
ために移動してきた喜びを感じます。撮影中,近くの小学校からは運
動会の練習の音楽が聞こえてきました。子ども達がこの道祖神を見て,
大切にしてくれることを願いたいものです。

<飯山市:大田区五束:http://www.mapion.co.jp/m/36.924507836499714_138.38764419283876_8/>

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