観光地として,またスキーのメッカとして白馬村は有名です。宿泊施
設・観光施設など,新しい建物がどんどん建っています。そうした中,
道端に置かれていた石仏も邪魔になり,1カ所に集められるようにな
りました。これは白馬村だけの特異な現象ではありません。

この道祖神ももともとはこの場所ではなかったはず。回りには灯籠・
地蔵・碑などが並んでいました。その中でもこの道祖神は,日当たり
のよい一等地に置かれていました。当然でしょう。素晴らしい!

自然石の形を巧みに使い,弊がまるで笠のような役割をしています。
雪対策でしょうか。さらに弊の真ん中には,「福」という文字が一字
彫られています。村人に,そして道行く人々に「福」をと願ったこと
でしょう。

さらに両神の右側には「松」が彫られ,左側には「竹」が彫られてい
ます。豪華ですねえ。男神のお顔はよく残っています。穏やかな表情
です。肩を抱き合い,お酒を酌み交わす。衣装もなかなか凝ったもの
です。これは村人の宝ですね。

<空峠:http://www.mapion.co.jp/m/36.68173109612832_137.85668230422436_8/>

拡大画像