堀金地区を廻っていると,道祖神の質の高さに驚きます。

この道祖神,道路からちょっと離れた田圃の中にぽつんと置かれてい
ました。それでも立派な社がおごられ,大切にされていることがよく
分かります。ロケーションは良いです。

撮影には不向きな道祖神(回りの囲い)ですが,アップで迫ってみま
した。この微笑み,特に女神のお顔は最高の幸福感を現していると思
います。肩を抱き合い,女神は首をひねってこちらを見ています。目
を細めてにっこり。これ以上の笑顔はありません。羨ましいです。が,
作られたのは天保13年です。全国的に飢饉が襲った頃です。それだけ
に村人の心に明るさを取り戻すものとして,石工は精魂傾けてこれを
彫ったと思います。良い仕事を残したものです。これは素晴らしい道
祖神です。

<倉田>http://www.mapion.co.jp/m/36.299921144653446_137.85948151977107_8/

拡大画像