No.273の横にあります。

大変に残念なことに男神の両手の合わさった部分が欠けて
います。No.273といい,石工は実に良い仕事をしました。
これは現代人にも強く訴えるものをもっています。

男神の被り物,まるで僧侶が葬儀の時に被るような高く,
そして長く後ろまで伸びています。鼻から下も欠けていま
すが,目の様子からかすかな微笑みを浮かべているようで
す。

女神の被り物も少し欠けていますが,他に類を見ない背の
高いものです。男神と違って上は平らなものです。とって
もおしゃれです。うつむき加減の男神と違って,明らかに
幸せそうな表情です。

ただちょっとお互いの間に隙間があるのは,女神の羞恥心
かな?

<高尾下庭>
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